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社員のヒューマンスキルをどう育てる?|意味と高め方を解説

ヒューマンスキルとは?
ヒューマンスキルとは、周囲の人と関わり、協力しながら仕事を進めるために必要な対人関係能力です。
相手の考えを理解し、自分の意図を伝えながら、仕事を進めていく力が含まれます。単に「話すのが上手い」「人付き合いが得意」といったことだけを指すものではありません。
ヒューマンスキルは、経営学者のロバート・L・カッツが、管理者に必要な能力として示した3つのスキルの一つです。
カッツは、仕事をするうえで必要な能力を、テクニカルスキル・ヒューマンスキル・コンセプチュアルスキル、の3つに分けています。
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スキル |
概要 |
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テクニカルスキル |
業務に必要な専門知識や技術を使う力 |
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ヒューマンスキル |
周囲の人と関わり、協力しながら仕事を進める力 |
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コンセプチュアルスキル |
物事の全体像や、それぞれの関係を捉える力 |
仕事で求められる代表的なヒューマンスキル
ここでは、 仕事で求められるヒューマンスキルの中から、代表的なものを4つの力に分けて解説します。
相手を理解する力
人と仕事を進めるには、まず「相手が何を考え」「何を伝えようとしているのか」を理解する必要があります。そのために求められるのが、傾聴力・共感力・質問力です。
傾聴力は、相手が伝えようとしている内容や意図を正確に理解する力です。共感力は、自分とは異なる考えであっても、相手の立場や置かれている状況に目を向け、なぜそのように考えているのかを理解しようとする力を指します。
豆知識:「同感」と「共感」の違い
「同感」は、相手と同じ意見や気持ちを持つことです。一方、「共感」は、必ずしも相手と同じ意見になることではなく、相手の立場や感情をくみ取り、その感じ方を理解することを指します。
一方、質問力は、相手の考えを引き出したり、仕事を進める上で必要な情報を確認したりする力です。
分かりやすく伝える力
相手の知識や経験、立場によって、わかりやすいと感じる伝え方は異なります。自分の考えや必要な情報を伝えるときは、相手に合わせて使う言葉や説明の順番を変える必要があります。
大切なことは、自分が伝えたいことを一方的に話すのではなく、相手が理解できるように伝えることです。
意見や条件を調整する力
立場や役割が変われば、意見や考え方も変わります。
お互いの考えや条件を整理して、合意できる点を探る力もヒューマンスキルの一つです。
例えば、会議などで複数の意見を整理しながら話し合いを前に進める場面では、ファシリテーションの力が求められます。
一方で、納期や業務範囲、役割分担など、相手と希望する条件が異なる場面では、双方が受け入れられる条件を探るために、交渉や調整の力が必要です。
相手の成長や行動を促す力
相手の成長や行動を促すには、本人が自分で考えたり、これまでの行動を振り返ったりできるように働きかけることが大切です。
その際に役立つのが、コーチングやフィードバックです。
コーチングは、すぐに答えを教えるのではなく、対話を通じて本人が自分の状況や課題を整理し、次に何をするかを考えられるように働きかける方法です。
フィードバックは、実際に取った行動やその結果について伝え、本人が自分の行動を振り返るための材料を提供するものです。良かった点や改善した方がよい点を伝えることで、本人が次に取る行動を考えやすくなります。
社員のヒューマンスキルを高めるメリット
ここでは、社員がヒューマンスキルを高めることによって得られる、主なメリットを3つ紹介します。
認識のずれや手戻りを減らせる
指示や依頼の受け取り方にズレがあると、あとから確認や修正が必要になったり、やり直さないといけなくなることがあります。
特に複数の社員や部署が関わる業務では、一つの認識のずれが、その後の作業にも影響することがあります。認識のずれを減らすことで、こうした手戻りが広がるのを防ぐことができます。
周囲と協力して仕事を進められる
他部署や取引先など、立場や役割が異なる人と仕事を進めることは、日常茶飯事です。
ヒューマンスキルを高めることで、相手の考えを聞きながら自分の考えも伝え、周囲と協力して仕事を進められるようになります。
部下・後輩の育成を進められる
部下や後輩の育成は、経験や理解度に合わせて進めることが大切です。
ヒューマンスキルが身につくと、相手に合わせて指導やフォローの仕方を変えられるようになります。
社員のヒューマンスキルを高める方法
ヒューマンスキルを高めるには、実際に仕事の中で意識して使っていくことが大切です。
ここでは、「学ぶ→実践する→振り返る→フィードバックを受ける」という流れに沿って、ヒューマンスキルの高める方法をご紹介します。
必ずしもこの順番で行う必要はありませんが、この流れを繰り返すことで、少しずつ行動の改善につなげていくことができます。
研修やeラーニングで学ぶ
研修やeラーニングでは、傾聴力や伝える力など、仕事で求められるヒューマンスキルについて体系的に学ぶことができます。
研修では、講師から説明を受けるだけでなく、ロールプレイングやグループワークを取り入れることで、実際の場面を想定しながら練習できます。
一方、eラーニングは、社員が自分のペースで学習でき、必要なテーマを繰り返し確認できる点が特徴です。
基礎知識はeラーニングで学び、対話や実践が必要な内容は研修で練習するなど、学ぶ内容に応じて使い分けることもできます。
>>>eラーニングのメリットや課題、集合研修との使い分けについては、「人材育成にeラーニングを導入するメリット・課題とは?|活用例や選び方を解説」で詳しく紹介しています。
日常の業務で実践する
例えば、「会議では結論から伝える」「相手が話し終わるまで口を挟まない」など、学んだ内容を具体的な行動に置き換えます。
頭では分かっていても、実際の仕事ではこれまでの話し方や聞き方に戻ってしまうことがあります。
一度で身につけようとせず、同じ場面で同じ行動を繰り返すことが大切です。
実践後は自分の行動を振り返る
実践した後は、自分の行動を振り返り、うまくいったことや改善したいことを整理します。
会議や顧客対応、部下との対話などから一つの場面を選び、「自分はどんな対応をしたか」「相手はどう反応したか」「改善したい点は何か」「次はどうするか」を振り返ります。
気づいたことや次に行動することをメモやノートに残しておくと、継続して振り返りやすくなります。
周囲からフィードバックを受ける
自分では丁寧に説明したつもりでも、相手には正しく伝わっていなかったりすることがあります。自分の言動や話し方が、相手からどう見えているかは、自分だけで振り返っても気づけないことがあります。
そこで、上司や同僚など、普段一緒に仕事をしている人からフィードバックをもらいます。
ただ、「自分の話し方についてどう思う?」と漠然と聞くだけでは、具体的な意見は出てこないでしょう。
「あの時の説明ってわかりやすかった?」「会議でみんなの意見を引き出せていたかな?」など、どこを見てほしいのかを具体的に伝えておくことが大切です。
まとめ
ヒューマンスキルの意味や代表的な能力、社員のヒューマンスキルを高めるメリット、高め方について見てきました。
ヒューマンスキルは、相手を理解する、分かりやすく伝える、意見や条件を調整する、相手の成長や行動を促すなど、人と関わりながら仕事を進める上で必要になる能力です。
社員のヒューマンスキルを高めるには、知識を学ぶだけでなく、実際の仕事で試し、自分の行動を振り返ったり、周囲から意見をもらったりすることも大切です。
研修やeラーニング、日常業務での実践など、自社で取り入れやすい方法から始めてみてはいかがでしょうか。
また、社員の育成を進める上で押さえておきたいポイントをさらに知りたい方は、こちらの資料もぜひご覧ください。

ステッド編集部 人材育成コンテンツ担当:榎本
人材育成や組織づくりに関する情報を発信しています。企業の教育施策や学習環境づくりに役立つ情報を、現場目線で分かりやすくお届けします。

