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仕事で言う「興味」って何?|「興味」という言葉を考える

仕事に興味がないことは問題なのか
「仕事に興味がない」と言っても、具体的に仕事のどこに興味がないのかによって、問題と考えるべきかどうかは変わります。
ここでは、仕事を取り巻くものすべてに興味がないわけではないものの、仕事への興味が弱い、あるいは十分に持てていないと感じる場合について考えます。
興味がないこと自体が問題とは限らない
仕事に対する興味は、人によって異なります。
興味がある人もいれば、ない人もいますし、その強さにも違いがあります。
また、興味がなくても、任された仕事をきちんとやり遂げる人もいれば、興味があっても、任された仕事を十分に果たせない人もいます。
興味が弱いことや興味がないことを、必要以上に気にすることはないでしょう。
興味があることにはプラスの面もある
仕事に興味を持つことは、もちろんプラスの面もあります。
仕事に興味があれば、「もっと知りたい」「もう少し調べてみたい」という思いから、仕事に取り組む意欲が高まったり、仕事の質の向上につながったりする場合があります。
仕事に興味を持てるのであれば、ないよりはあったほうがよいでしょう。
仕事で言う「興味」って何?
【あるオフィスでの上司と部下の会話】
上司:「もっと仕事に興味を持って取り組んで」
部下:「分かりました。もっと興味を持って取り組みます」
いったい、この二人が言う「興味」とは、具体的に何を指しているのでしょうか。
「仕事に興味がない」でまとめてしまっていないか
例えば、上司が部下の仕事ぶりを見て、「必要なことを十分に調べていない」「確認が浅い」「周囲をよく見ていない」「仕事や相手への理解が足りない」と感じたとします。
こうしたことが続くと、部下に対して「仕事に興味がないのでは?」と思うこともあるでしょう。
しかし、本人は仕事そのものや事業、会社には興味を持っているかもしれません。
部下の仕事ぶりで気になることがあれば、それをまとめて「仕事に興味がない」と評価するのではなく、「何ができていないのか」「どこを改善したほうがよいのか」を具体的に伝えることが大切です。
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「興味」という言葉だけで話を終わらせない
一方、上司から何か指摘を受けたときに、部下が「もっと興味を持って取り組みます」と答えることがあります。
しかし、それだけだと、上司には本人が今後どう取り組むのかが伝わりません。
本人自身も、具体的にどう取り組むのかわからないまま、何となく答えている場合があります。
実際には、そのように答えるのではなく、指摘された内容を踏まえて、今後どう取り組むのかを考え、それを具体的に伝えることが大切です。
興味は「持て」「持つ」で持てるのか
ところで、そもそも興味は、誰かから「持て」と言われたり、自分で「持つ」と決めたりすれば、持てるものなのでしょうか。
「興味を持て」と言われて、興味は持てるのか
心理学者のHidiとRenningerが提唱した「興味発達の4段階モデル」では、興味は状況によって引き起こされ、対象との関わりを通じて発達していくとされています。
この考え方を踏まえると、誰かから「これに興味を持って」と言われたとしても、その言葉だけで、今まで興味がなかったものに興味を持てるようになるとは考えにくいでしょう。
「興味を持つ」と思えば、興味は湧くのか
では、自分で「興味を持つ」と決めた場合はどうでしょうか。
「興味発達の4段階モデル」 の考え方を踏まえると、「興味を持つ」と決めただけで、それまで興味がなかったものにすぐ興味が湧くとは考えにくいでしょう。
興味を持ちたいのであれば、実際にその物事について調べたり、触れたりするなど、関わりを持つことが必要ではないでしょうか。
仕事をする上で「興味」より大切なこと
仕事には、自分に任された仕事や担うべき役割があります。
会社員であれば、会社から給料を受け取って働いている以上、興味のある・なしとは別に、任された仕事や役割は果たさなければなりません。
もちろん、仕事への興味が、取り組む意欲につながったり、仕事の質を高めるきっかけになったりすることはあります。
ただし、仕事をする上で大切なのは、「興味を持つ」こと自体ではなく、自分に任された仕事や役割を果たすことです。
まとめ
仕事で使う「興味」という言葉は、時に意味が曖昧なまま使われます。
上司が部下の仕事ぶりを「興味がない」とまとめて評価するのではなく、何ができていないのか、どこを改善したほうがよいのかを具体的に伝えることが大切です。
部下側も「興味を持ちます」と答えるのではなく、指摘を踏まえて今後どう取り組むのかを考える必要があります。
また、興味は、人から「持て」と言われたり、自分で「持とう」と決めたりしただけで、すぐに生まれるものとは考えにくいでしょう。
仕事では、興味の有無とは別に、まず自分に任されている仕事や役割を果たすことが求められます。
その上で、自分の仕事や役割を見直し、必要なことを調べたり、理解を深めたりする中で、これまで気づかなかったことが見えてくることもあります。
「興味を持とう」と考えることから始めるのではなく、まずは自分の仕事や役割に向き合う。その積み重ねが、結果として興味につながることもあるのではないでしょうか。

ステッド編集部 人材育成コンテンツ担当:榎本
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