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研修スケジュールの作り方|新入社員研修の具体例も紹介

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研修スケジュールとは

研修スケジュールとは、社員に必要な知識やスキルを身につけてもらうために、研修を「いつ」「どんな内容で」「どのような順序」で行うかを決めた計画のことです。

研修を計画する場合は、3か月や半年、1年など、一定期間の予定をまとめた全体スケジュール、1回ごとの内容や時間配分を決めた個別スケジュールを用意します。

全体のスケジュールでは、「どの時期に」「誰を」対象とした研修を行うかを決めます。
一方、個別スケジュールでは、研修当日の開始・終了時刻、講義や演習の内容、休憩時間などを決めます。

全体の予定を確認してから個別の内容を決めることで、研修が同じ時期に集中することを避け、準備に必要な期間も確保しやすくなります。

研修スケジュールの作り方

研修スケジュールを作る際は、初めから日程や時間割を決めるのではなく、まず研修の目的と対象者を明確にします

次に、研修を通じて受講者に求める姿を決め、全体の研修計画を作った上で、個別研修の内容や実施時期を決めます。

ここでは、研修スケジュールを作る手順を順番に説明します。

研修スケジュールの作り方

研修の目的と対象者を決める

研修内容を考える前に、何のために研修を行うのか、誰に受講してもらうのかを決めます。

例えば、新入社員研修であれば、社会人として必要な基本動作を身につけてもらう、管理職研修であれば、部下への指示や面談の進め方を学んでもらうなど、対象者によって目的は異なります。

目的と対象者が曖昧なままでは、受講者に合わない研修になる可能性があります。

求める姿を決める

次に、研修を通じて受講者にどうなってほしいかを具体的に決めます。

「できるようになってほしいこと」を先に決めておくと、研修で学んでもらう内容やボリューム感、講師の選び方、研修後に何を確認するかまで判断しやすくなります。

求める姿を決める際は、身につけてほしい知識やスキル、学んだことを活かす行動まで具体的に考えます。  

例えば、新入社員研修であれば「名刺交換や電話応対など、基本的なビジネスマナーができる」「所属部署の業務の流れを理解し、指示を受けながら行動できる」などが挙げられます。

求める姿を後から確認できる形で決めておくと、テストや実技、研修後の業務を通じて、どこまで身についたかを確認しやすくなります。

全体の研修計画を作る

研修の目的と求める姿を決めたら、3か月や半年、1年などの期間を設定し、その間に行う研修の回数や順序を決めて、全体の計画を作ります。

対象者ごとに必要な研修を洗い出し、実施する時期や順序を決めます。
新入社員研修であれば、入社時の基礎研修、配属後のOJT、フォローアップ研修をどの時期に行うかを考えます。

時期を決める際は、繁忙期や人事異動、評価面談など、通常業務の予定も確認します。同じ時期に研修が集中すると、受講者だけでなく、講師や運営担当者の負担も大きくなります。

個別研修の内容と方法を決める

全体スケジュールが決まったら、研修内容と実施方法を決めます。

知識を伝える内容であれば講義、実際の対応や作業を練習する場合は、ロールプレイや実技研修、受講者同士で考えてもらいたい場合は、グループワークを取り入れるなど、身につけてほしい内容に合わせて研修内容を決めます。

実施方法は、集合研修、オンライン研修、eラーニングなどから検討します。受講者の勤務場所や業務時間、研修内容を確認し、参加しやすく、研修内容に合った方法を選びます。

一つの方法だけで行う必要はありません。知識の習得はeラーニング、意見交換や実技は集合研修、学んだ内容の実践はOJTで行うなど、内容に応じて組み合わせる方法もあります。

>>>集合研修の特徴や進め方については、「集合研修とは?メリット・デメリットや進め方を解説」で詳しく紹介しています。

日程・講師・会場・予算を決める

研修内容と実施方法を決めたら、研修の候補日、講師や会場の空き状況、かかる費用を確認します。その上で、予算や関係者の予定を踏まえて、日程・講師・会場を決めます。

社内講師に依頼する場合は、通常業務との調整や資料を準備する期間も必要です。

集合研修を行う場合は、参加人数に合った会場かどうか、プロジェクターやスクリーン、コンセント、wi-fi環境など、必要な設備がそろっているかを確認します。オンライン研修では、使用するツールや通信環境、受講者が参加する場所も確認します。

予算には、講師料、会場費、教材費、交通費、オンラインツールの利用料などを含めます。

研修スケジュールで決めておきたい11項目

研修スケジュールを作る際は、目的や対象者、実施方法などを順番に決めていきます。ここでは、研修スケジュールで決めておきたい11項目を紹介します。

■研修スケジュールで決めておきたい11項目

項目

決めておく内容

研修の目的

何のために研修を行うのか

求める姿

研修を通じて受講者にできるようになってほしいこと

対象者

新入社員、若手社員、管理職など、研修を受ける人

研修内容

講義、演習、ロールプレイ、グループワークなど

実施方法

集合研修、オンライン研修、eラーニングなど

実施日・時間

研修を行う日、開始・終了時刻、休憩時間

講師・運営担当者

講師や当日の進行、受付などを担当する人

会場・使用ツール

会場、オンライン会議ツール、使用する設備など

教材・準備物

配布資料、事前課題、動画教材、ワークシートなど

確認方法

テスト、実技、アンケート、研修後の業務確認など

研修後の予定

振り返り、面談、OJT、フォローアップ研修など

全体スケジュールでは、対象者や実施時期、研修名などを中心に記載します。

個別スケジュールでは、開始・終了時刻や研修内容、休憩時間、担当者など、当日の進行に必要な情報まで記載します。

【新入社員向け】研修スケジュールの例

ここでは、新入社員研修を例に、1週間、1日、配属後3か月、1年間の研修スケジュールを紹介します。

研修内容や実施時期については、会社や職種、配属後に担当する業務によって異なります。自社で研修スケジュールを作成する際は、これらの例を参考にしながら、対象者や業務内容に合わせて調整してください。

新入社員向け研修スケジュールの例

1週間の研修スケジュール例

入社後の1週間は、会社や社内ルールについて説明した上で、仕事を始めるために必要な知識や仕事の基本を学ぶ期間として設定します。

■1週間の研修スケジュール例

日程

内容

1日目

オリエンテーション、会社概要、就業規則、コンプライアンス

2日目

ビジネスマナー、言葉遣い、名刺交換、あいさつ

3日目

パソコンの基本操作、情報セキュリティ、社内システムの使い方

4日目

文書・メールの作成、報告・連絡・相談、仕事の進め方

5日目

グループワーク、発表、1週間の振り返り

1日のタイムテーブル例

1日の研修では、講義だけではなく、演習やロールプレイ、休憩を間に入れます。以下は、講義と演習を交互に配置したタイムテーブルの例です。

■1日のタイムテーブル例

時刻

内容

9:00〜9:30

当日の研修内容と目標の確認

9:30〜10:30

講義:ビジネスマナーの基礎

10:30〜10:45

休憩

10:45〜12:00

ロールプレイ:電話応対・名刺交換

12:00〜13:00

昼休憩

13:00〜14:30

講義:情報セキュリティと社内ルール

14:30〜14:45

休憩

14:45〜16:00

演習:メール作成、社内システムの操作

16:00〜17:00

振り返り、質疑応答、次回の案内

配属後3か月のOJTスケジュール例

配属後の3か月は、実務に慣れながら業務の流れをつかんでいく期間です。3か月後に求める姿を決めておくと、新入社員本人だけでなく、指導するOJT担当者や上司も、進捗を確認しやすくなります。

■3か月のOJTスケジュール例

期間

OJTの内容

1か月目

・部署の役割や業務の流れを理解する

・OJT担当者の説明を受けながら、手順が決まっている業務を行う 

2か月目

・OJT担当者に確認しながら、担当業務の一部を行う

・不明な点や判断に迷った点を振り返る

3か月目

・担当する業務の範囲を広げる

・必要に応じて、OJT担当者へ相談しながら業務を進める 

年間の研修スケジュール例

年間の研修スケジュールには、入社直後の基礎研修だけでなく、配属後のフォローアップ研修やスキル研修、上司やOJT担当者との面談も組み込みます。

定期的に振り返る時期を決めておくと、業務の習得状況や本人が困っていることを確認し、今後どのような研修やフォローが必要かを判断できます。
以下は、入社から年間を通した研修スケジュール例です。

■年間の研修スケジュール例

時期

内容

4月

入社時研修:会社概要、就業規則、ビジネスマナー、情報セキュリティなどを学ぶ

5~6月

配属先でOJTを行い、担当業務の流れや基本的な手順を覚える

7月

フォローアップ研修を行い、配属後に困っていることや理解できていない内容を振り返る

8~9月

OJTを続けながら、担当する業務の範囲を広げる

10月

上司やOJT担当者との面談を行い、身についたことと今後確認が必要な内容を整理する

11~1月

業務に必要な知識やスキルを学び、実務で試す

2~3月

1年間を振り返り、次年度に担当する業務や身につける内容を確認する

研修スケジュールを作る際の注意点

研修スケジュールを作る際は、研修内容だけでなく、時間配分や振り返りの時間、社内研修と外部研修の役割まで考える必要があります。

ここでは、研修スケジュールを作る際に注意しておきたい点を4つ紹介します。

内容を詰め込みすぎない

研修で多くのことを伝えようとして、短い時間に講義や演習を詰め込みすぎると、質問や振り返りに使う時間が取りにくくなるだけでなく、受講者が内容を十分に理解できないまま、研修だけが進んでしまいます。

研修内容を決める際は、目的と求める姿を確認し、受講者に身につけてほしいことから優先します。また、講義だけではなく、演習や休憩、質問の時間も含めて時間を配分します。

1回の研修に収まらない内容は、複数回に分けたり、事前学習や研修後のeラーニングに取り入れたりすることも有効です。

振り返りの時間を確保する

研修の最後には、受講者が学んだ内容や疑問点を整理する時間を設けます。

数日間にわたる研修では、1日の終わりや週の終わりにも振り返る時間を入れます。

講義の後に簡単なテストや演習を行えば、受講者だけでなく、講師も理解度を確認できます。

実施後に内容を見直す

予定していた研修が終わったら、研修内容や時間配分に問題がなかったかを確認します。

受講者へのアンケートやテスト、実技の結果に加え、講師やOJT担当者からも意見を聞くのがよいでしょう。
質問が集中した内容や予定より時間がかかったところを確認し、説明の仕方や時間配分を見直します。

その上で、次回変更する点と継続する点に分け、次の研修スケジュールを作成する際に反映させます。

社内研修と外部研修の役割を整理する

社内研修と外部研修を併用する場合は、社内で教える内容と外部研修で学ぶ内容を切り分けて考えます。

内容を整理しないまま研修を計画すると、社内研修と外部研修で同じ内容を教えたり、教えるべき内容がどちらの研修にも含まれていなかったりすることがあります。

例えば、外部研修でビジネスマナーや情報セキュリティの基礎を学び、社内研修では自社のルールや業務での具体的な対応を説明するなど、それぞれ学ぶ内容を明確にします。 

また、実施する順序も重要です。外部研修で基礎を学んだ後に、社内研修で自社のルールを説明し、配属後のOJTで実際の業務を経験してもらう、といった流れで、学んだ内容を段階的に業務へつなげます。

まとめ

研修スケジュールを作る際は、いきなり日程や時間割を決めるのではなく、まずは研修の目的と対象者、受講者に求める姿を明確にします

その上で、全体のスケジュールを作り、個別研修の内容や実施方法、具体的な日程を決めていきます。

また、研修内容は詰め込みすぎず、質問や振り返りの時間も確保することが大切です。

研修終了後は、受講者へのアンケートやテスト結果、講師から寄せられた意見を確認し、見直す点と継続する点を次の研修スケジュールに活かすとよいでしょう。

まずは、直近に予定している研修について、目的と対象者、求める姿を確認するところから始めてみてください。

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ステッド編集部 人材育成コンテンツ担当:榎本

人材育成や組織づくりに関する情報を発信しています。企業の教育施策や学習環境づくりに役立つ情報を、現場目線で分かりやすくお届けします。

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