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「向田理髪店」

こんにちは。㈱ステッド管理部のM.S.です。

先日読んだ小説「向田理髪店」の紹介です。

ある田舎町(モデルは北海道夕張市)を舞台にした連作短編集です。

過疎化しつつある町で起こる様々な出来事を、街の理髪店の主人の視点で描かれた秀作です。間違いなく秀作です

面白くて、笑えて、ほっこりして、感動のあまり、アラフォー世代は泣けると思います。 

 

映画のロケ地になって、大女優が町にやってきて、町全体が盛り上がります。しかし、試写会上映で完成作品を見たら、R-15+指定で、「町のマイナスイメージだ!」と文句の声が挙がるのですが、海外の映画祭で作品賞を受賞したら、みな賞賛()

にスナックがオープンし、ちょっとわけありな雰囲気を醸し出しているママが経営している。と分かるや、町のおっさん連中は、おのおの「一度行った・・・かな」なんて言いながら、実は頻繁に出掛けてたり()

40歳の独身男性が中国のお見合いツアーに参加して、お嫁さんをもらうのだが、国内でガールフレンドすら作れずに中国人の嫁をもらった事で、町の住人に対して内心引け目を感じているよう・・。でもこの中国人嫁がやたらと明るい性格で()

この町出身で、数年前に東京の大学に行った若者が、詐欺罪で全国指名手配されて、町は大騒ぎ、家族は?本人は?町の人達は?この顛末はどうなるのか・・・

 ・・・などなどのエピソードが綴られます。

 

 現実的には、閉塞感が漂う世の中ですが、この小説にはそういった空気がありません。

町に人が居なくなっても、住んでいる人達は元気で、悲観せず、前向きに生きています。

良い小説を読み終えた時に共通するのが、「ものすごく寂しい」「もっとページが続いて欲しい」という感情なのですが、「向田理髪店」まさにそうです。

幼なじみって良いなぁ。となり近所って良いなぁ。って、愛すべき町の人達と一喜一憂できる「ちょっとイイお話」でした。

向田_

 

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